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iPhone・iPod Touch完全攻略!脱獄+メンテナンス用のガイド

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<更新報告!>この記事は続きがあります。詳しくは完全攻略第弐弾へ足を運んで下さいまし。</更新報告>

獄初心者向けのガイドです。 せっかく高い金払って買ったんだからその機能を100%引き出してやりましょう。 脱獄から、脱獄後の公式アプリ+非公式アプリのメンテナンスまで出来るだけ詳しく書き記してみます。 ところどころに私的なコメントが含まれてますのでご了承ください。

//INTRODUCTION 脱獄の簡単な説明:

簡単な説明になりますが、脱獄とはIPHONEやIPOD TOUCHにアップル非公式のアプリケーションをインストール出来る環境にしてやることを指します。 結果から言うと現状ではAPPSTOREの開店により、C/Objective C(プログラム言語)の知識と、SDK(ソフトウェア・デヴェロップメント・キット)と呼ばれるパーケージをアップルのサイトから無料でダウンロードするだけで、誰でも簡単にAPPSTOREで自作のアプリケーションを販売、配布出来る仕組みになってます。 ではなぜ脱獄して非公式のアプリケーションなど作る/使う必要があるのか? つーか、非公式のアプリケーションってなんぞ?……と、いろいろと疑問が出てくるでしょう。 説明すると長くなるのであえて詳細は省きますが、正規とルートを通すということはアップルの了承を得ないといけないということで、どんなにおもしろくて使い道があるプログラムを書いても、却下されれば配布してくれません。

//EXECUTION 実際にやってみる

小難しい蘊蓄はさておき。 以上の説明では一見プログラムを組むことが出来る人にしか大幅なメリットがないように見せますが、実はその通りだったりします。 現在、非公式のアプリの中で本当に使えるプログラムは雀の涙ほどであり、多くの人はWINTERBOARDと呼ばれるアプリケーションを通して、UIを変更するために使っています。 しかしこれはファームウェア2.0がまだ新しいからという理由だけなので、時間をおけばそのうち想像を絶し世界に革命をもたらすようなプログラムがゾロゾロとリリースされる……かもしれません。 いずれにせよ、ルックスを変える以上にいろいろと足回りがよくなるのは確かですので、実際にやってみましょう。

まずWINDOWSを使っている方は『WINPWN』を、MACを使っている方は『PWNAGETOOL』をダウンロードしてください。 これが脱獄に必要なプログラムです。

Windowsでやる場合(直リン):
WINPWN
公式サイト:
http://www.winpwn.com/index.php/Main_Page

Macでやる場合(直リン):
PWNAGETOOL
公式サイト:
http://blog.iphone-dev.org/

(注意!) Mac版のは古いリンクです! 現在一番新しいPWNAGETOOLは2.0.3.1ですので、必ずアップデートしてから挑戦してください!

このプログラムはIPHONEやIPOD TOUCHになんらかのトラブルが発生した際、ITUNESを通した工場設定への復元機能を利用するプログラムです。 大まかな流れは以下の通り:

1.公式のファームウェアをパソコンにダウンロードする。

これはアップデートがあるとITUNESが勝手にダウンロードしてくれます。 いったんダウンロードされたファームウェアはパソコンに残ってますので、発売と同時に3Gを購入された方、また初期型のIPHONEを2.0へアップグレードした方は得に手動でダウンロードする必要はありません。

2.WINPWN・PWNAGETOOLを使い、ダウンロードされたファームウェアを脱獄されたファームウェアに改造する。

する、と言ってもプログラムがパソコンのどこかに保存されているファームウェアの検索まで、すべて勝手にやってくれますのでユーザーは何もしないも同然です。 流れを説明しているだけですので。 ちなみにIPHONEのファームウェアはIPSWとの拡張時がついてますので覚えておいてください。

3.改造されたファームウェアをITUNESの復元機能を使い、IPHONE・IPOD TOUCHにインストールする。

注意点は3番。 ITUNESの復元機能は、そのまま使うと改造されたファームウェアのほうではなく、パソコンに保存されている公式ファームウェアの方を勝手にインストールしてしまいます。 このため、手動で新規に作成されたIPSWを選ぶ必要があります。 またIPHONEが普通に作動している状態で改造されたIPSWを復元しようとすると、お社様の祟りにあうので、これを防ぐために改造されたIPSWが作成された際、いったん電話の原電を切り、DFUモードと呼ばれるリカバリーモードに切り替える必要があります。 実際のステップはこちらのリンクを参照:

PWNAGETOOLでIPHONEをJAILBREAK+UNLOCK、日本語のチュートリアル

もうすでに最新のファームウェアを使っている方はQuickPwnを使ってください。

Windows 用:
QUICKPWN

Mac 用:
QUICKPWN

Mac用のはトレントです。 トレントのクライアントがない方はTorrent Relay を使うといいかもしれません。

リンク:
ライアント無しでトレントをダウンロード出来るサイト、Torrent Relay

QUICKPWNとは、フェームウェアの改造をしないまま脱獄のみをしてくれるアプリケーションです。 復元をしなくていいのでかなり早いです。

//COMPOSITION 仕組みとメンテナンス

脱獄に成功すると、起動時のロード画面のリンゴがパイナップルに変わってるはずです。 通常状態の時より再起動に若干時間がかかりますが普通ですのであしからず。 さて、これで新品状態に戻ったわけですが、お気づきのように、見たことのないアプリケーションが二つ追加されているはずです。 一方は『CYDIA』(シディア……いや、日本語だとセディアになるのかな?)と、『INSTALLER』という二つのアプリケーションです。この二つはAPPSTOREと同じような働きをしますが、ここからインストールするアプリは全てさっき説明した非公式のアプリケーションというヤツに該当します。 よって、ITUNESからアプリケーションの同期は出来ませんし、閲覧することも現状では出来ません。 将来マネージャーがリリースされる事を祈ってます……

さて、いろいろ物色したいのは分かりますが、いったん後回しにして先に進みましょう。 まずCydiaより三つのアプリケーションをインストールしてください。

1.『Featured Packages』にある『OpenSSH』。SSHとはSecure Shellの略で、コイツを起動することによってネットワーク上からIPHONEに直接接続する事が出来るようになります。 (詳しく知りたい人はSSHをWikiってみてください)。 問題が発生した際にSSHがあるとないではトラブルシューティングに雲泥の差が出てくるし、何よりIPHONEの中の構造が手に取るようにわかるのでインストールすることを強く進めます。

2.『Featured Packages』の『BossPrefs』。 IPのチェック、電波を止めて電力セーブ、スプリングボードのリロード、再起動、使わないアプリを隠す『POOF!』なども組み込まれてていて、通常の設定でも出来ることをワンタップアクセス出来るようにしてくれます。

3.そして最後にまたしてもや『Featured Packages』の『Netatalk』。 オープンソース版のApple Talkです。 こいつをインストールすると、Macを持ってる人はFinderにLocalHostという名前のデバイスでIphoneがBonjourを通し自動で表示され、クリックするだけで中の情報が見れます。ただし、NetaTalkだけではデバイス全体のファイル構成をみることが出来ないのでやっぱりSSHを通した接続のほうがいろいろと融通が利きます。

IPHONEに接続するメリット

合法的な理由として第一にネットワーから接続出来るストレージとして使えるようになります。 ほかには自作した着信音を直接アップロードしたり、トラブルの際に直接ファイルを抜いたり出来るのでやり方だけでも知っておくと便利です。

SSHインストール後

では実際にIPHONEに接続してみましょう。

一番楽な方法はFTPのクライアントを使ったGUIを通しての接続。 Windowsでのお勧めはFileZilla、Macでのお勧めはCyber Duck。 両方ともフリーウェアです。 FileZillaは日本語のサポートがないかもしれません……。 その場合はほかのクライアントを捜してみてください。 Cyber Duckは日本語OKです。

IPHONEへ接続する際のユーザー名とパスワードは:

UN:root
Pass:alpine

デフォはこれなのでパスワードはそのうち変えたほうがいいでしょう。 rootとはUNIX系OSのアドミンアカウントのことを指します。 UNIX系のOSを少しでも理解してる人はすでにご存じでしょうが、本来ならよほどのことがない限り直接rootのアカウントを使うことはありません。 ここでは詳しく説明しませんが、rootでの情報操作はデバイスの基盤であるシステムファイルでさえ書き換えたり、たった一行のコマンドでハードドライブを消去したりすることが出来るので、非常に危険であることだけは覚えておいてください。 実際、FTPのクライアントからでもIPHONEの中身をすべて消去出来るかも……冗談でもやらないでね。 電話が再起不能になってもいいなら別だけど。

FTPからの接続はSFTPを使います。 BossPref(以下ボスプレ)でWifiのIPを確認して、Hostに記入、UsernameとPasswordは以上の通りでポートは22。 Cyberduck の場合、新規接続を選んで、プロトコルからSSHによる暗号接続FTPを選べばOK。 手動で22と入れても同じです。 ちなみにスリープしてても一応繋がるようですが、余計なエラーが出ないよう自分は接続する際、画面の自動ロックを解除してます。 接続に成功するとKEYが認知されてませんと言われますので、認証してやってください。OKと押すだけでOKです。 問題がなければあっという間に繋がるはずです。 エラーが出たらOpenSHHをインストールしてないか、ほかにもっと深刻な問題があるのかもしれません……。 とにかく迷ったら電話を再起動してやってください。 大抵の場合はこれで直ります。

ファイル操作はドラッグアンドドロップでOK。 大きな変更をしたら再起動するまで反映されない場合があるので、操作が終わったら再起動。 Remote Site の / がディレクトリです。 / とはかんたんに説明すると、Unix系のC:みたいなものです。(正確には違うけど) よってこれ以上のディレクトリは存在しません。 / をみていただければわかる通り、Mac OS の構成とうり二つです。 ユーザーの情報(音楽とか写真とか)は/private/var/mobile のどこかにあるはずです。 例:音楽は/private/var/mobile/Media/iTunes_Control。 一応言っておきますが、Itunesを通さない限り、音楽や動画の追加は出来ません。(出来るけど死ぬほど面倒) そういったことは正規のやり方でItunesを使ってください。 ただし例外として着信音は別。

//Application 自作の着信音を追加してみる

着信音は/private/var/stash/Ringtones の中に入ってます。 ルールとして、着信音は30秒を超えてはいけませんし、AACのファイルで拡張子は .m4r でなければいけません。 ちなにみに、Itunesから直接作れます。 着信音にしたい曲を右クリックして情報を見てください。 オプションの下に開始時間と停止時間があります。 切り取る部分が三十秒を超えないように注意してください。 OKをおして決定して、その曲を今一度右クリックしてAACに変換してください。 同じ曲の名前がダブって出てくるはずです。 ダブった曲は .m4a になってるはずですので、.m4r に拡張子を直して、以上の /private/var/stash/Ringtones に入れて終わり。 豆知識: .m4r の r は Ringtones, m4a の a は Audio、 m4v の v は Video となってます。 まんまですね。

また、Mobileの中でじゃまにならない場所にフォルダを作って、ストレージとして使うことも出来ます。 以上でSSHを使ったFTP接続の説明終わります。 これで大体中身の構造はわかっていただけたかも?

//ETC 偶然耳にした噂話。

(Update 2008年9月20日)

風の噂によると、http://themobileapps.com/ というサイトが存在するそうです。 (落ちたみたいです。ので代わりのサイト: http://www.ingilizanahtari.com/local_links_search.php?action=find&catid=-8

(Update 2008/09/20 7:17PM)

もいっちょおまけ:
http://www.themonkeysball.com/

MobileInstalation

ファームウェア2.1以前なら: http://rapidshare.com/files/134814369/MobileInstallation

ファームウェア2.1の新しいファイル:http://rs562.rapidshare.com/files/144996191/MobileInstallation.zip

/System/Library/PrivateFrameworks/MobileInstallation.framework/ の中にあるMobileInstallationと置き換えパーミッションを755に変更して、(右クリック、File Atributes、Cyber Duckはファイルの情報を見る→パーミッション)電話を再起動。 このサイト:http://www.ingilizanahtari.com/local_links_search.php?action=find&catid=-8 ではアプリの名前をクリックするとIPAのダウンロードが始まります。(アイコンの上) IPAはiTunesで起動。 同期も普通に出来ます。

後書き

長いチュートリアルになってしまいましたが最後までつきあってくれた方、本当にありがとうございます。質問があればコメントで。最近一日の平均睡眠時間が4時間を切るとか恐ろしい状態になってしまい、マジで時間がないのでレスするのに時間がかかってしまうかもしれませんが……。つーか、いつになったら家に帰れるのだろう……本気で別の仕事を探そうと思ってる今日この頃です……

Written by munisix

2008年 9月 7日 @ 11:31 am

カテゴリー: iPhone, MAC, TIPS, WINDOWS

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